Tsuda Toru

この宇宙のどこかに、もう一つの地球がある

そしてもう1人の自分は、その世界で楽しく暮らしているかもしれない。

そんな妄想、想像をしたことがある人は多いのではないでしょうか。
私はまさに、そんな世界を作りたいと思い、もう一つの地球を描き続けています。

そう、その名は「メタバース」。

きっと一度は聞いたことがあるのではないでしょうか。
様々な分野でメタバースという言葉は使われていますが、私たちが作ろうととしている最終的なものは、仮想空間にもう一つの地球を作るというものです。

そこで行われるのは、価値観の革命。
例えば、メタバースの世界には、中央集権という概念はありません。
各国の政府組織のように、誰かの支配を受けない世界です。
自分たちで世界を創造し、自分たちでルールを決めて生きることができるのです。
あのビットコインのように、通貨の価値さえ自分たちで決めるという事です。

実際、暗号通貨ビットコインは銀行に預けている預金のように担保されているわけではありません。
しかし、ビットコインを保有している人々が、

「これにはこれだけの価値がある」

と認め合っているからこそ、そこに価値が生まれています。

そんなメタバースの世界ではどうなるのか?
全てがマイノリティ。あなたも私も、全ての人が「常識」ではない、「普通」ではない存在となるのです。

そんなメタバースに対して、「そんな無法地帯が上手くいくわけがない。」
そういった意見があるのは事実です。

しかし、誰もが自分のいいように振る舞い、そして自分の行動に責任を持つ。
「常識」という概念に苦しむことなく、必要な時に他者と関わる。

人類にとって、文化・文明を手に入れてから初めての生き方となります。
どうなるのかは、まだ誰にもわかりません。

今までの生き方と大きく変わることは、恐ろしいと考える人も多いでしょう。抵抗がある人もいると思います。

私自身はどうかというと、その世界の到来を自ら引き寄せたいと心躍らせています。
なぜなら、「普通」「みんなと同じ」を求められてずっと苦しかったからです。

両親からも、小さい頃から

「普通じゃない。あなたは宇宙人。」

と言われ続けてきました。

けれど、3歳から通った絵画教室では、

皆ちがって、それでいい。
自分らしく。それがいい。

そう言ってくれるメンターに出会え、やっと人とは違う自分が認められた気がしました。

生きるのが、楽になった瞬間でした。

自殺大国となってしまった日本では、生きづらさを感じている人は多いでしょう。

普通を求められていた頃、私にもそんな時代がありました。

しかし、今となってはそんな自分で良かったと思っています。
普通じゃない、協調性のない宇宙人だったからこそ、「無理だ」と言われていることもチャレンジができたからです。

小学生の頃、親友と出会えたことで夢中になったPCの世界。
チャレンジを続けた事業の転機は2020年でした。

緊急事態宣言が発令され、解除されるまでの3年間。
空白の期間にするのか、飛躍する期間にするのかの選択をどの企業も迫られました。

もちろん私は後者。
IT企業だったら働くのに場所は関係ありません。今しか会えない人、できないことがあるだろう、と思って行動したのを覚えています。

そこで出会った2011.3.11の震災で被災した地域の課題。

「何かしなきゃいけないのはわかっている。
でも一体何をしたら…。自分たちは野菜を作ることができるプロであって、売るプロじゃないし…。」

そうやって困っている地方の地域の人々の声を聞けたことで、メタバース上でECサイトを作る取り組みも、今スタートしています。

日本は、世界に打って出る技術や商品を持っています。
国内の1億人のシェアではなく、80億の市場に出ていくためのプラットフォームをメタバース上で提供したいと思っています。

人間らしく生きられるもう一つの世界。
メタバースの到来を皆さんにお見せできる日を楽しみにしています。

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